参政党が勢力を伸ばしている直接の原因は安倍晋三氏の暗殺だと思う。
比喩的に言うと、自民党に食い込むことが難しくなった勢力が独自の政党を持とうとしているのだ(実際の勢力というか、動いている人については、そうである面とそうでない面とがあると思う)。
別な言い方をすると、我々の社会は今、排外主義や国粋主義(自民族、自文化中心主義)が強くなるという根本的な傾向を抱えていて、これは少なくとも短期的には解消する術がない。
だからと言って諦めてよい、抗わなくてよいということにはならないが、しかし、抗っていればいずれそれがなくなると考えるべきでもない。
我々は近い将来に排外主義の害毒が社会に溢れ出てくるということを予期して、そうなったときに、できるだけ多くの人の生命と財産を守るためにどうするかを考え始めなくてはならないと思う。