先に高蔵寺につないでいればもしかして・・・
「ピーチライナーを運行する桃花台新交通には、小牧市が大株主として出資しています。そうした背景もあり、ピーチライナーはニュータウンから小牧市の玄関となる小牧駅を結ぶ路線となりました。しかし、桃花台ニュータウンに転居してきた住民の多くは名古屋市へと通勤する人たちだったのです」
「乗り換えの手間がかなりあるので、ニュータウンから名古屋市中心部まで行くことは不便です。結局のところ、上飯田線の開業が遅すぎたこともあり、ピーチライナーを使って名古屋市中心部へ行くという動線は機能しませんでした」
「ニュータウンの人口が想定を下回っていたこともピーチライナーの不振につながりましたが、それ以上に誤算だったのはニュータウンの住民がJR中央線の春日井駅や高蔵寺駅へと行き、そこから名古屋市中心部へと移動していたことです」
15年で消えた愛知のピーチライナー廃線跡を踏破した - Impress Watch https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1511830.html
「小牧市が出資したピーチライナーが小牧駅発着になったのは、あくまでも行政の都合でしかありません。しかし、住民たちには関係ないことです。住民たちは通勤の足となるよう小牧市や名古屋鉄道に掛け合って、ニュータウンと春日井駅・高蔵寺駅とを結ぶバス路線の開設を要望しています。住民が要望した路線バスを運行すれば、ますますピーチライナーの利用者が減ってしまいます。そうした思惑から、小牧市も名鉄も住民たちの要望を拒否しました。行政に要望を受け入れてもらえなかった住民たちは、桃花台バス運営会を結成。桃花台バス運営会は2002年に別のバス会社に委託する形で、ニュータウンと春日井駅とを結ぶ路線バスの運行を開始します。要するに、住民たちは自力で路線バスの運行を実現し、この路線バスの運行がピーチライナーが廃止される決定打になりました」
15年で消えた愛知のピーチライナー廃線跡を踏破した - Impress Watch https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1511830.html