#マストドン読書会
紙の本が入手しにくいんですけど、ぜひ読んでほしいのが以下の小松左京の作品。
・さよならジュピター
映画はネタ扱いされますけど、小説版は精緻に構築された22世紀の太陽系世界の描写が心地よいのです。こう言う未来がくるといいなみたいな。いまどきならシリーズ物を作るところをこれ1作で使いつぶす。エグい。
・復活の日
風邪が原因で人類が滅ぶって筋立てのせいで新型コロナ流行の際に売り切れちゃって再版がかかってないやつ。でも本題はそこではなく地球における人類の存在とはなんだろうって問いかけがテーマなんです。が、そのあたり小説になってなくてそのまま書いてある。エヴァの25~26話みたい。でもそこが本編で一番面白いのがこまったところ。
・日本沈没
読んでいれば「日本沈没」って軽々に言えなくなるやつ。最初の映画以外の映像作品は皆死ね。デビュー短編『地には平和を』から小松が継続して問い続けた日本人とは何者なのか、何者であるべきなのかと言う問いの最初の集大成です。できれば短編集『地には平和を』と併せて読むと理解が深まるかと。
なんか映画化作品ばかりになっちゃったw。(タグつけて再録)