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芥川賞作家が訴える「読書バリアフリー」は進むか、富山市図書館で現状を取材【動画あり】║北日本新聞webunプラス
webun.jp/articles/-/489904

北日本新聞社のニュースサイト · 芥川賞作家が訴える「読書バリアフリー」は進むか、富山市図書館で現状を取材【動画あり】|北日本新聞社のニュースサイト 障害の有無にかかわらず、誰もが読書を楽しめる「読書バリアフリー」。今年の芥川賞に選ばれた重度障害のある作家、市川沙央さんが環境整備を強く訴える姿が印象に残った。11月1日は本棚に並ぶ本を見立てて、書店団体が制定した「本の日」の記念日という。バリアフリーに配慮した本やサービスの現状を探ろうと、富山県内の図書館を取材した。 芥川賞に決まり、記者会見する市川沙央さん=東京都内  「私が一番訴えたいのは、やはり『読書バリアフリー』が進んでいくことです」。7月、芥川賞の受賞会見で、市川さんはこう主張した。受賞作「ハンチバック」の作中では、「出版界は健常者優位主義(マチズモ)」と痛烈に批判している。 TOYAMAキラリ内にある富山市立図書館本館  恥ずかしながら、読書バリアフリーについて、ほとんど知識を持っていなかった。どんな本やサービスがあるのか。富山市西町のTOYAMAキラリ内にある市立図書館にお願いし、副主幹の吉岡真和さんと主任司書の佐藤美央さんに案内してもらった。 図書館に並ぶ大活字本  最初に見せてもらったのは、大きな文字の「大活字本」。視覚障害者だけでなく、高齢者のニーズもあるという。見やすいように通常の本より文字が2倍程度大きく、行間も調整されている。 大活字本は文字が大きく、行間も調整されて読みやすい  大活字本は文字が大きくページ数が増えるため、通常の単行本や文庫なら1冊にまとまる作品が数冊に分かれることもある。本棚に並んだ夏目漱石の「吾輩は猫である」は上、中、下の3冊になっていた。 インターネットの通販サイトで調べると、大活字本は1冊3千円を超える場合もある。通常の本と比べ、1作品を購入するための予算はかさみ、利用者は健常者よりも負担が大きいことが分かった。 音声・拡大読書器を実演する佐藤さん  佐藤さんに、館内に設置された音声・拡大読書機を実演してもらった。まず、字が小さな新書のページをカメラに認識させる。すると、モニターに大きな字で文章が表示され、ヘッドホンからは音声が流れた。障害のある人や視力の弱い人でも、これなら内容を理解できそうだ。 CDを流して聞く録音図書  次に見せてもらったのは録音図書。かつてはカセットテープが主流だったが、時代の流れとともに今ではCDに録音された国際標準規格の「DAISY(デイジー)」が普及し、富山市立図書館では利用の9割を占めている。 デイジーは専用の機器で再生する。利用者は読みたい章や節、ページからの再生が可能だ。読み上げるスピードや音質の調整もでき、障害者が「自分好み」に設定できるのも特徴だ。    音訳は地元のボランティア団体「声のライブラリー友の会」が担当。年間約70作品のペースで収録し、960作品を所蔵している。音源は国立国会図書館(東京)にも提供され、全国の視覚障害者に利用されている。 見学を終え、佐藤さんに質問した。 「図書館職員として、市川さんの訴えはどう受け止めました?」 答えは