#ニュース #政治 #ストーカー #神奈川県警
"神奈川県川崎市川崎区で、20歳の女性が遺体で発見された事件をめぐり、5月3日、かねてストーカー行為を繰り返していた男性が死体遺棄容疑で逮捕されました。
亡くなった女性は生前、逮捕された男性からの暴力などについて警察に通報や相談をしていたとされており、神奈川県警は9日、対応が適切だったか否かを調査する検証チームを設置したと発表しました。
また警察庁も12日、被害者の安全確保を最優先にした対応の徹底を求める通達を各都道府県警に対し、出しています。
刑事としての経験も有する澤井康生弁護士は、警察の対応によっては被害者を救出できた可能性について言及し、強制捜査権限を適切に行使しなかった警察の不作為について国家賠償請求の可能性があると指摘します。
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川崎ストーカー事件、警察の致命的なミスとは 元刑事の弁護士は「被害者を救出できた」可能性を指摘 - 弁護士ドットコム
https://www.bengo4.com/c_1009/n_18793/
#ニュース #法律 #住居侵入
"報道によると、12月20日、被害者が行方不明となり、2日後に祖母宅に窓ガラスが割られて外部から侵入された形跡が発見されたとされています。
その直前にも被害者は加害者によるストーカー行為を警察に相談していたようですから、合理的に判断すれば2つの事件は関連しており、これは加害者による住居侵入(刑法130条前段)、略取誘拐(刑法225条)、監禁(刑法220条)の疑いが濃厚ということになります。
警察としては建造物侵入の被害申告を受けた時点で指紋や掌紋、下足痕の採取、毛髪などの微物採取、付近防犯カメラ映像の収集と解析、近所への聞き込み、場合によっては警察犬を投入して臭いから被害者の行方を追うことも検討できたのではないでしょうか。
少なくともこの時点で住居侵入や略取誘拐の被疑事実で被疑者宅の捜索令状は請求できたはずであり、令状に基づいて被疑者宅を家宅捜索していれば、被害者を救出することができた可能性もあります。
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川崎ストーカー事件、警察の致命的なミスとは 元刑事の弁護士は「被害者を救出できた」可能性を指摘
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#メモ #法律 #警察 #不作為 #国家賠償請求
"東京高裁平成19年3月28日判決は会社員が少年グループに監禁、拉致、リンチされて殺害された事件について警察捜査の不作為の違法性を理由に国家賠償請求を認めています。
上記判例によれば、警察権の行使をすべき作為義務が認められるためには、①犯罪の加害行為が行われ又はその具体的危険が切迫していること、②警察官がそのような状況を容易に知り得たこと、③警察権の行使により加害行為の結果を回避しえたこと、④強制捜査権の行使にあって法律上の要件を備えていること、の要件が必要とされています。
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川崎ストーカー事件、警察の致命的なミスとは 元刑事の弁護士は「被害者を救出できた」可能性を指摘 - 弁護士ドットコム
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#メモ #法律 #警察 #不作為 #国家賠償請求
"本件において、①住居侵入、略取誘拐、監禁行為が行われており、被害者の生命身体に危害が加えられる恐れが切迫していること、②被害者の行方不明や祖母宅からの被害申告により警察が上記危険を認識し得たこと、③警察が家宅捜索していれば被害者を救出できた可能性があり、殺害されるという結果を回避できた蓋然性が高いこと、④少なくとも住居侵入、略取誘拐で捜索令状は取得できたことから法律上の要件を具備していること、から警察には強制捜査を行うべき作為義務が認められます。
したがって、任意捜査にこだわり強制捜査権限を適切に行使しなかった警察の不作為には違法性が認められる可能性があると思われます。
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