「ほとんどの店にとっては、店に食べに来てくれる人がいて、出前はついでだった」
「個人商店のスタッフは雨の中出かけるのは面倒だし、「配達なんて聞いてないよ」と思うわけです。「長靴を履いて、濡れてまで配達しないといけないなんて……」と。だから、お客様に届ける頃には機嫌は良くないでしょうね」
「ドミノ・ピザでは座席を作らず、イートインもありませんでしたので、私たちが優先するのはデリバリーのお客様です。もちろん、従業員も雨や雪が降る中でも配達するのが仕事だとわかっています」
なぜ出前文化の日本でフードデリバリーは発展しなかったのか | Coral Capital https://coralcap.co/2022/08/ernest-higa-interview03/
「日本ではクルマを簡単に停められません。とはいえ、「スクーターを使いましょう」と言うのは簡単だったんですが、またしても米国のドミノは「スクーターってどういうこと? 自動車を使えばいいじゃないか」と言うわけです。米国のドミノは東京の交通事情を全くわかっていませんでしたし、クルマで配達することがどれだけ難しいかも理解できなかったのです」
「日本的な視点でひとつ当時の私が見たのは、5〜6人の女性がレストランでそれぞれ違うものを注文し、それをシェアする光景でした。これには驚きました。米国でも今はもっとシェアしているのかもしれませんが、当時はそうした文化はなかったと思います」
「米国のドミノ・ピザにはハーフ&ハーフと呼ばれるものがありますが、日本のシェア文化に対応するにはもっと多くの種類を用意してみてはどうかと。そこで、1枚のピザで4種類のトッピングを楽しめる「クワトロピザ」を考案したのです」
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