著者は「1972年愛知県生まれ。名古屋大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科教育心理学専攻修了。博士(教育心理学)。中部大学准教授などを経て早稲田大学文学学術院教授。専門はパーソナリティ心理学、発達心理学」なので、名古屋な感じがある。
「ダークな性格として、典型的なものは「マキャベリアニズム」「サイコパシー」「ナルシシズム」「サディズム」の四つである。それぞれの特性、測定方法を紹介、また仕事の相性、職場での行動、人間関係、異性との付き合い方等を分析し、どんな問題に結びつきやすいか、さらにその気質は遺伝なのか、環境なのかにも迫る。「悪い」性格が社会に残っていることには理由があり、どんな人にもダークな面はあることも明らかにする。」
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「「人をコントロールしたい」「退屈さを感じることが多い」「私はほめられて当然だ」「人が苦しむ様子を見てしまう」あなたの中にもある「ダークな面」を、心理学が分析する」
「五つ目のダークな性格、スパイトとは何か」
「ダークな性格の代表的な悪徳経営者/カリスマ的リーダーに多いダークな性格/カリスマ的リーダーの代表、ジョブズとマスク」
「恋愛スタイルの六タイプ/見知らぬ人に「今晩、一緒に過ごしませんか?」と言われたら/ナンパとダークな性格の関連」
「夜型で街を好む性格/情緒的な結びつきのない性的関係を好む/マッチングアプリとの親和性/マッチングアプリで荒らし行為をする人々/略奪愛とダークな性格の高さ/カップルの満足度とダークな性格」
「性格特性の遺伝とは/親から子にどれくらい伝わるのか/集団と個別ケース」
「ステータス・ゲームからは逃れられない/社会の中での攻撃/長期的な社会の変化/平和はいつまで続くのか/ダークな性格が残る理由」
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「ここでは前提として、性格は「体重とよく似た扱い方をする」と考えてはどうかと提案してみます」「おおよそ多くの人はある程度の範囲におさまっていて、とても軽い人やとても重い人は多くありません」「また、体重は安定しつつ変化もします。ダイエットや食習慣、運動習慣によって重くもなりますし、軽くもなります。ただし、すべての人が同じことをしたときに、同じように重くなったり軽くなったりするわけではありません。人によって変動の幅は異なりますし、そもそも体格が違うのですから、各個人にとって最適な体重も異なります」
「よい」も「悪い」も状況次第|ちくま新書|小塩 真司|webちくま https://www.webchikuma.jp/articles/-/3593