「尿素窒素(BUN、UN):基準値 8mg/dl~20mg/dl」「尿素窒素は、たんぱく質の代謝によって、生じる老廃物です。通常、尿素窒素は、腎臓でろ過されて、尿中に排泄されますが、腎臓の機能が低下すると、うまく排泄されずに血液中の量が増えます。検査値が25mg/dl以上の場合は、「腎臓の機能の異常」を示し、80mg/dl以上にもなると「尿毒症(著しい腎機能の低下のため、さまざまな症状が起こる)」が疑われます。「また消化管出血、心不全、ステロイド薬の副作用」で、数値が上がることもあります。また、「栄養不良、妊娠、アルコール性肝硬変、尿崩症(大量の薄い尿が出る)」などがあると、基準値よりも低くなります。」
仙台産業医科診療所|腎機能をみるデータ http://www.sendaisangyo.jp/pages/60/
「尿素窒素の基準値は、通常基準値が8~21mg/dlとされており、15mg/dl以上であれば高い、15mg/dl未満だと低いと考えられています。尿素窒素は腎臓でろ過されたのち尿として体外に排出されますが、腎機能に問題がある場合には、ろ過しきれない尿素窒素が残ってしまうことから数値は高くなります」
「尿素窒素で何がわかるのかというと、上昇している場合には腎機能障害や脱水症状などが疑われます。一方で下降している場合にはタンパク質の摂取が足りていないかビタミンB6不足などが疑われます。尿素窒素はタンパク質の代謝において最終的にできる産物であるため、数値が高いか低いかでタンパク質が体の中で代謝されているのかいないのかがわかります」
内視鏡医師の知識シリーズ - 福岡の苦しくない内視鏡専門医療機関|福岡天神内視鏡クリニック消化器福岡博多院 https://www.fukuoka-tenjin-naishikyo.com/knowledge/post-18945/
「タンパク質は体の細胞を作る材料のひとつでもあり、タンパク質が不足するとさまざまな症状が現れます。たとえば、体が疲れやすくなったり、食欲がなくなる、やる気がなくなったりするなどが代表的な症状です。また筋肉もタンパク質から作られるため、筋量が落ちることで体がだるくなったりすることもあります」
内視鏡医師の知識シリーズ - 福岡の苦しくない内視鏡専門医療機関|福岡天神内視鏡クリニック消化器福岡博多院 https://www.fukuoka-tenjin-naishikyo.com/knowledge/post-18945/
「タンパク質であれば食事で摂れない分をプロテイン摂取などで補うように努力しましょう。なおプロテインには植物性と動物性のものがありますが、植物性プロテイン(ソイプロテイン)がおすすめです」
「ビタミンB6は水溶性ビタミンのため尿で排出されてしまい、体内に貯めておくことができません。そのため、毎日十分な量を摂取する必要があります。豚肉などにもビタミンB6が多く含まれていますが、腸内環境を良くすることで8種類のB群とビタミンKを腸内細菌が勝手に産生してくれます」
「腸内細菌がビタミンB6を作っていることは多くの方が知らないと思いますので、食事をきちんと摂り乳酸菌もしっかり摂取して腸内環境を整えるだけで約3割のビタミンを賄うことができることについてはぜひ知っておくと良いでしょう」
内視鏡医師の知識シリーズ - 福岡の苦しくない内視鏡専門医療機関|福岡天神内視鏡クリニック消化器福岡博多院 https://www.fukuoka-tenjin-naishikyo.com/knowledge/post-18945/